どうなるHuawei(ファーウェイ)!? その後のアップデート(2019/6/23)
- 6月11日 Googleがアメリカ政府に対してHuawei禁輸措置解除を要請
- 6月13日 Huaweiの新型PC発売中止
- 6月19日 当期売上は計画比300億ドル減の1,000億ドルとなる見通し
- 6月20日 Android QのアップデートにP30シリーズとMate20 Proが対応
6月11日 Googleがアメリカ政府に対してHuawei禁輸措置解除を要請
Huaweiは5月24日、独自OSであるHongmeng(方舟OS)を発表。禁輸措置に備えて、何年も前から開発していたようです。
これを受け、Googleは、Androidに類似するOSを用いてアプリが提供される場合、安全上の問題がさらに発生する可能性があるとの理由で、アメリカ政府に対して制裁解除を要求したようです。Googleのほか、チップセットの製造企業であるQualcomm(クアルコム)やIntel(インテル)も同様の要請をしているようです。
アメリカ政府の禁輸措置によって、Huaweiはもう終わり、Android搭載の他のスマホ企業がそれに取って変わるからGoogleへの実質的な影響はないように思われました。
しかしながら、Huaweiが独自OSを搭載してスマホの出荷を続ける場合には、Androidのシェアは下がることになるため、Googleへの影響はかなり大きいと思われます。
このため、Googleはいろいろと理由をつけてアメリカ政府に制裁解除を要請したものと、私は考えています。
6月13日 Huaweiの新型PC発売中止
Huaweiが今夏に発売する予定だった新型PCを、部品の調達が困難となったことで発売中止を余儀なくされました。
ただ、HuaweiはあまりPCに力を入れてないような印象を個人的には持っているので、あまり影響はないように思われます。
6月19日 当期売上は計画比300億ドル減の1,000億ドルとなる見通し
Huawei創業者でCEOの任氏は、アメリカ禁輸規制の影響を受け、2019年、2020年の売上が計画比300億ドル(約3兆2,500億円)減少の1,000憶ドル(約10兆800億円)となるとの見通しを示しました。
スマホの出荷台数が2018年と比較して40%~60%(4,000万台~6,000万台)減少することが影響しているようです。
2018年の売上は1,040憶ドル(約11兆円)、純利益は88億ドル(約1兆円)だったので、売上自体はほぼ前年並みですが、利益へのインパクトはかなり大きいのではないかと思われます。ちなみにHuaweiはKPMGの監査を受けているようです。
ちなみに、日本で純利益が1兆円を超える企業は3社しかいないようです。
1位 トヨタ自動車 1.8兆円
2位 ソフトバンクグループ 1.4兆円
3位 三菱UFJフィナンシャルグループ 1兆円
業績ランキング - 当期純利益順 1~20位 | Ullet(ユーレット)
また、売上10兆円を超える日本の企業は9社のみとのことなので、Huaweiがいかに巨大企業かがわかると思います。
Huaweiの禁輸措置は、Huaweiだけでなく、Huaweiに部品を供給している会社にも大きな影響を与えると考えられ、このような日本の中小企業もまた売上減少が懸念されています。
6月20日 Android QのアップデートにP30シリーズとMate20 Proが対応
Huaweiは自身のHPで、P30シリーズとMate20 ProがAndroid Qへのアップデートが可能と発表しました。
AndroidのHPにも、Android Q ベータ版のデバイス一覧にMate20 Proが掲載されています(禁輸措置が開始されてから、一時Mate20 Proの掲載が削除されていましたが、復活した)。
このため、P30シリーズとMate20のHuaweiユーザーは、Android Qへのアップデートの可能性は高いと思われ、一安心かと思われます。